大阪桐蔭が優勝 全国高校野球選手権

 第90回全国高校野球選手権大会最終日は18日、甲子園球場で決勝を行い、大阪桐蔭(北大阪)が17―0で常葉学園菊川(静岡)に大勝し、17年ぶり2度目の優勝を果たした。

 初出場で優勝した1991年以来の決勝となった大阪桐蔭は1回、奥村の満塁本塁打で4点を先制。その後も毎回安打の猛攻で得点を重ね、エース福島由が常葉学園菊川の反撃を5安打で封じた。

 常葉学園菊川は、左腕のエース戸狩があっさり打ち込まれた。救援投手陣も持ちこたえられず、一方的な展開となった。



 最後まで残ったのは大阪桐蔭であった。大阪桐蔭の福島由登投手は最後の試合を5安打で完封勝利をはたし、最後の戦いに幕をおろした。高校生ながら準決勝で完投した福島は疲れを感じさせず、あの斉藤の強靭な肩を思い出させるようなピッチングで、大リーグ松阪の決勝完封という大記録に並んだ。


 常葉学園菊川も良くやった。3回戦倉敷商戦は 11-9、 準々決勝智弁和歌山戦 13-10、 準決勝浦添商戦 9-4、と壮絶な試合を勝ち抜いた。常葉学園菊川の戸狩聡希投手(3年)の140キロ越える速球はプロ注目であったが、連戦で左ひじはボロボロ、決勝戦まで良くもったもんだと感心した。


 最後の最後まで戦い抜いた球児たちの長い夏もやっと終わった。