名将木内監督、1回戦敗退。



 あの名将木内監督、5年ぶり甲子園へ戻ってきた。いったん辞めた人間が、のこのこ戻って来ない方が良いんだと云いながら、結果が気になっていた。春夏合わせて3度の優勝経験を持ち、77歳の高齢にもかかわらず子供たちの心をつかんで伸し上ってきた熱い思いは凡人には分からない。


そして、孫のような関東一・米沢貴光監督(32歳)に堂々と対峙され、4番江川に好機に7打点をあびるなど、木内マジックに翻弄される前に畳み込まれた。試合は関東一が13−5で常総を圧倒した。


 常総のエース島田の父親は元プロ野球選手(投手)で中継ぎの一人として横浜やヤクルトで活躍した島田直也である。もちろん常総出身で春夏甲子園を経験している。母親もマネージャーをやっていたという高校野球一家で名将木内監督がほれ込み、父親と記憶がダブり使い方を間違った感は否めない。しかし、そこは名将木内監督、「本人は嫌がった。それを投手にしたおれが悪い」と男らしい。


 しかし、77歳にしてまだ子供たちに情熱を注ぐとは素晴らしい、何が彼を動かすのか判らないが、来年はもっと素晴らしいチームに仕上げてくることだろう。