三重大会 13日 見所 (第90回全国高等学校野球選手権記念大会)


 今日も夏空に白球を追いかける絶好の野球日和になりそうだ。いや、過酷な熱戦を期待している観戦者にとって、名場面は子供たちが夢に向かって進もうとする指標でもある。さて、三重大会7月13日の見所は4試合である。


 まずは菰野−木本(9:00)…昨日の試合で春季大会4強の久居農林を10-4で下した木本が、優勝候補であり右腕西を擁する菰野にどう挑むのか、菰野の実力を測るのには面白い試合である。

 いなべ総合−白子…尾崎監督が四日市工業からいなべ総合学園に移り、1から人を集めようやく育ってきたところである。白子高校も2005年から就任した宮本健太朗監督を中心にしたまとまりのあるチームである。どちらも選手の力は等しいと感じるのだが、監督の熱い想いが試合をどう動かすのか楽しいところである。

 松阪工−近大高専…松阪工の岡村健監督は91年、春の大会で三重高の遊撃手として甲子園に出ている技能派である。ただ、近大高専の情報が無い、近畿地区から多くの生徒を集め部員の多さも三重では屈指である。どんな爆弾が炸裂するのか楽しみの高校でもある。

 津田学園−日生第二…一昔前は必ず上位に顔を出していた津田学園であるが最近は精彩がないが、波に乗れば怖い存在、キーマンは藤川。そして日生第二といえばNBAの元スパースター、マイケル・ジョーダン氏(45)と血縁関係にある日生学園二の仲條リチャード聖也である。あのバッティングは一目見る価値がある。並外れた力とバネ、投手として彼を見るのもこの夏が最後かもしれない。