白熱電球廃止

 松下電器産業松下電工は9日、2012年までに白熱灯の販売を4割減らし、二酸化炭素(CO2)排出量の少ない電球型蛍光灯を約2倍に引き上げることを明らかにした。実現すると、年間90万トンのCO2削減が期待できるという。すでに東芝ライテックも白熱灯の主力製品の製造中止を決めており、照明器具の2大メーカーが相次いで省エネ型製品の生産に本格シフトすることになった。また、松下電工で開発中の省エネ型有機ELエレクトロルミネッセンス)照明を11年をメドに商品化する。

 松下電器の一般電球の販売個数は、07年で白熱灯8100万個、電球型蛍光灯1500万個だった。計画では12年に白熱灯を4800万個に減らす一方、電球型蛍光灯は2900万個に引き上げる。

 電球を取り付ける照明器具は現在、白熱灯対応が47%、電球型蛍光灯対応が53%の構成比だが、12年に電球型蛍光灯対応の比率を90%に引き上げる。

 白熱灯は口金が合わなかったり調光ができなくなるなど、電球型蛍光灯に切り替えられないものに関しては当面、製造を継続する。

 松下が同日発表した新商品は、通常の発光体の内側にもう一つ発光体を内蔵し、点灯時の立ち上がりが遅い電球型蛍光灯の欠点を改善した。点灯1秒後の明るさは従来機種の約1・5倍。リビングに比べて導入が遅れている洗面所やトイレなど、点灯と消灯を繰り返す場所での使用率増加につなげたいとしている。7月1日に発売し、市場想定価格は1500円前後。


 最近エコについてのニュースが毎日のように伝えられているのは、ガソリン価格の高騰に対するものなのか、環境問題として本気で考えているのかわからないが、誰かに操作されているような気がしない訳ではない。


 とうとう白熱電球がなくなるという。一個100円の電球が1500円の電球型蛍光灯に変わるとすると、15倍の金を稼ぐ為にどれだけの二酸化炭素(CO2)排出するのだろうと思ってしまう。長く使うのだったら元も取れるのであろうが、15倍持つわけではない。やはり、誰かに踊らされている様な気がする。


 エジソンが日本の竹のフィラメントで作った電球は有名であるが、彼が亡くなって77年の月日が経っている。電球型蛍光灯は製造に技術力が必要で、白熱電球のように簡単には作れない。過大なスイッチングは寿命を短くさせるし、メリットばかりではない。エジソンが生きていたならなんとこたえるであろうか、エコと言う言葉を・・・。