四日市中央工準優勝/第90回全国高校サッカー選手権

 第90回全国高校サッカー選手権は9日、東京・国立競技場で決勝が行われ、市立船橋(千葉)が延長戦の末に四日市中央工(三重)を2−1で下し、9大会ぶり5度目の大会制覇を果たした。
 四日市中央工は開始1分、CKのこぼれ球に反応したFW浅野拓磨がゴールネットを揺らし先制。しかし、市立船橋も粘りを見せ、後半ロスタイムにCKからFW和泉竜司が押し込み、試合は10分ハーフの延長戦へ突入する。
 そして迎えた103分、市立船橋は和泉がこの日2点目となるゴールを叩き込み、逆転に成功。その後はこのリードを守り切り、2002年度大会以来となる頂点に輝いた。

 第70回大会に元日本代表FWの小倉隆史氏や同DF中西永輔氏らを擁して帝京(東京)と両校優勝を果たして以来、20大会ぶり2度目の優勝を目指した四日市中央工だが、延長戦で力尽きた。



 前回四中工が優勝したのは創立30周年のときだった。今年が四中工創立50周年記念だから20年ぶり2度目の優勝は確実と踏んでいたが、先制の1点で選手に優勝の意識が芽生え、かえって守りの意識が強くなり勝つことが出来なかった。相手が悪かったと諦めるしかあるまい。でも、準優勝は大したもんである。