土砂ダム、満水に 警戒強める

 台風12号の影響で和歌山県田辺市熊野(いや)地区にできた「土砂ダム」について、国土交通省近畿地方整備局は20日午前、雨で満水となり、水があふれ出しているおそれがあると発表した。今後土石流が発生するおそれがあり、警戒を強めている。

 同整備局によると、土砂ダムに投下した水位計が20日午前8時の段階で、満水までの残りの水位が0を指したという。関係自治体には「満水となり、あふれ出していると思われる」と連絡した。熊野地区では19日夕方から雨が降り出し、同日夜の会見で同整備局は、「いつ満水になり水があふれ出してもおかしくない状態」と述べていた。

 熊野地区の土砂ダムは6日に危険性が高いことが確認された。堤の高さは約60メートル、満水時の容量は110万立方メートルと推測され、決壊したら下流約4キロに被害が及ぶ可能性があるとして、同整備局は警戒を呼びかけていた。


 いま、外は大雨。ふったり、やんだりしている。
土石流が心配な地域にお住いの人たちはどんな気持ちで過ごしているのだろうと思うと心を締め付けられる。

 空を見上げても、厚い雲。「早く台風よ、過ぎてしまえ」と見守るしかないと思うとひどくなるに決まっているだけに落ち込んでしまう。人間の非力に逃げるしかないと思うと寂しい。