東日本大震災:東北高速無料化…復興の後押し期待

 東日本大震災の被災者らを対象とした東北地方の高速道路無料化が20日始まる。被災地では歓迎ムードが出ている半面、国土交通省が検討している「被災者以外も含めた全車種無料化」は実現のめどが立っておらず、東北の夏の観光シーズンに間に合うかは微妙だ。一方、高速料金の「休日上限1000円」と無料化社会実験は19日で終了。復興財源捻出のためとはいえ、全国的に見ればメリットが消える地域の方が多い。震災後の低迷に苦しむ観光地などからは失望や戸惑いの声が上がっており、ちぐはぐな印象は否めない。


 伊勢自動車道も津インターより南区間で明日から有料に戻る。東日本大震災の被災者らを対象の区域に代わるのならば文句のつけようはない。しかし、よく考えると何故今まで特定の区間で無料だったのかよくわからない、そして東北地方の高速道路無料化が被災者のためになって欲しいと思うのであるが、それも何か難しいと思うのである。昨日は、被災証明書がインターネットのオークションサイトに出品されていたそうであるが、今回の東北高速無料化の意義とは違ったところで恩恵にあずかろうと思うことも、今までの社会実験との引き換えでは、しょうがないと思うのである。管総理を見ていると、そんな次元で何が悪いと、みんな開き直っているような気がする。