タンブリング(最終話)・・・6/26放送


 正統派スポ根青春コメディ『タンブリング』は、TBS系列(毎週土曜19:56 - 20:54)で放送されている。男子新体操部の番組だからあまり大した番組ではないだろうと思っていたが、ぐいぐい引きつけられ、お涙まで頂戴する、筋の通った番組である。だから10話まできっちりと見ているのである。


 主人公は毎日喧嘩に明け暮れる東航山本裕典)、結構突っ張っているが、人なつっこくて魅かれる男である。それもそのはず、愛知県立豊川工業高等学校機械科卒業、取得資格はガス溶接作業者、アーク溶接作業者、旋盤技能検定、情報技術検定3級、英検3級、計算技術検定3級と、難しい試験ではないが、真面目な面も垣間見る。


 この番組でちょっと面白いと思うのが、教師の柏木豊(AKIRAEXILE))である。ちょんまげの髪型はしているが、生徒には敬語で話す弱よわしい教師を演じているが、元プロのサッカー選手という役柄である。初めは違和感があったが、生徒と教師のあり方の一つにはこんな関係があるのかもしれないと思うようになってきた。もう一人の教師が江崎祥子(国仲涼子)であるが、冷たく男子新体操には接しているが、なかなか勝負強くって優しさがちらちら垣間見る。あの澄んだ綺麗な目が番組を引き締める。


 他にもキャプテンの竹中悠太(瀬戸康史D-BOYS))、月森亮介(三浦翔平)、木山龍一郎(大東俊介)、火野哲也(西島隆弘 (AAA))、土屋聡史(冨浦智嗣)、水沢拓(柳下大D-BOYS))、日暮里圭児(賀来賢人)、金子敦(タモト清嵐)が居るが、曜日で固めた名前は覚えやすくて面白い。。そして忘れてならないのが洋食店「カモメ」の女主で航の母親役の東奈都子(大塚寧々)である。試合のたびに息子を応援しに行くありふれた母親でありながら、母子の関係は素晴らしい。家族愛、師弟愛、友情、そして自分を乗り越えというには正統派スポ根青春コメディが良く似合う。最終話はワールドカップに負けないよう、気合いを入れて見たいものである。