三菱自 増産 本格量産も1年前倒し

三菱自動車は、世界初の量産電気自動車(EV)「アイ・ミーブ」の生産計画を大幅に上方修正する。受注が想定を大きく上回っているためで、10年度の生産台数を当初計画比約2割増の8500台に引き上げる。年間3万台以上の本格量産体制に移行する時期も当初計画から1年前倒しして12年度にする。

 アイ・ミーブは昨年7月、法人向けに発売されすでに1650台販売。環境意識の高まりや政府のエコカー支援を追い風に、今年4月から始める個人向け販売も、高水準の受注を見込んでいる。10月には左ハンドル仕様車を追加予定で、輸出の拡大も期待できるとして増産を決めた。

 輸出のうち、2000台以上は業務提携先の仏自動車大手、プジョーシトロエン・グループ(PSA)にOEM(相手先ブランドによる受託生産)供給する。

 11年度からは米国への輸出も始め、一層の増産を目指す。三菱自首脳は「実売価格を増産効果で数年後にはガソリン車並みの200万円前後まで引き下げたい」としている。


2012年に年3万台生産するという話をきいたが、本当に売れるのだろうか? 当初価格が高すぎて売れないだろうと踏んでいたが、蓋を開ければ売れているのである。おまけに増産の話は景気の良い話である。


 今、車が売れているのは「HV」であり、「EV]はまだまだ普及していない。トヨタプリウスにけん引されて、なんとか景気は持ち直してきていると言うが、若者の雇用不安から皆が車を購入するところまでいかないのである。我輩の車も走行距離が13万キロを超え、先日もホンダの販売店からインサイトを特別価格でという電話があったが、まだまだHVも高くてすぐに買えるものではない。


 新しい車を欲しいのであるが、ひとまず今の車が動いているうちは買い換えるマインドは低下しているのが現実である。