<ピラミッド>建設労働者の墓を発見…「奴隷説覆す」


エジプト・ギザでクフ王の大ピラミッドやカフラー王のピラミッドの建設に従事した労働者の複数の墓が新たに見つかったとホスニ文化相が10日発表した。通説ではピラミッドは奴隷が建設したとされてきたが、発掘を担当した考古最高評議会のハワス事務局長は「墓は王のピラミッドのそばに造られており、労働者が奴隷でなかったことを示す貴重な発見」と指摘している。

 墓は古王国時代の第4王朝(約4600年前)ごろのもので、泥れんがを石こうで固めた構造。発掘現場からは、労働者の食料として上流階級の家族が毎日、野牛21頭とヤギ23頭を送っていたことを示す証拠も見つかったという。

 ピラミッド建設労働者の墓は1990年にも見つかっている。


墓を奴隷に強制的につくらせていたのでは、死者もうかばれないような気がしていたが、それなりの技術者やら専門の職人がいたとすると、当時の社会が見えるような気がしてくる。なにせ、その墓の壁には、「クフ王の友人」と書かれていたそうであるが、4500年前のエジプトという国を想像するのは面白い。