三重・熊野市沖でフェリーが横波を受け傾き座礁 船長「全員助かったことを感謝」

13日朝、三重県の沖合で、航行中のフェリーが横波を受けて傾き、海上保安庁が乗客・乗員あわせて28人全員を救助した。
事故があったのは、三重・熊野市の沖合で、13日午前5時20分ごろ、東京発鹿児島経由沖縄行きのフェリー「ありあけ」が、横波を受け、大きく傾いた状態となった。
海上保安本部が、乗客・乗員28人全員を救助、2人が軽いけがをした。
フェリー「ありあけ」の船長は「乗客ならびに乗組員、全員命に支障なく、助かりましたことを感謝しております」と話した。
フェリーはその後、航行を続けたが、まもなく座礁し、完全に横倒しとなった。
海上保安本部は、事故原因などをくわしく調べる方針。


 今日11月13日金曜日は我輩和歌山県串本に釣りに行く予定だった。しかし、昨日船頭と連絡付けると、波風強く船が出せる状況ではないということで中止にしたところであった。


 熊野灘は波が4メートルとニュースで言っていたが、船頭の話では6m、風も方向が定まらず、三角波が発生しやすい状況であったらしい。フェリーというのは重心が高く、いったん傾いたものを復元するのは難しい。船が大波をかぶり船体が傾くと、中の荷物を固定するチェーンやワイヤーが切れ荷崩れを起こしますます傾きが大きくなるというメカニズムだ。


 記者会見で「ありあけ」の船長である松元浩人氏は涙を流しながら、船を後にした状況を語っていたが、良い判断を早くしたことによって、一人の犠牲者も出さなかった。素晴らしい判断であったと思う。


 まあ、これだけ大きなフェリーに28人しか乗っていなかったというのは驚きだが、もし何百人も乗っていたと考えると背筋が寒くなる思いである。今日はとんでもない13日の金曜日になるところだった。