興福寺国宝特別公開2009 −お堂でみる阿修羅−

天平の群像を見た瞬間、言葉を失う。奈良市興福寺で17日始まった「興福寺国宝特別公開2009 お堂でみる阿修羅」は、阿修羅像を始めとする八部衆十大弟子像現存14体(734年、国宝)の迫力を初日から見せつけた。同時公開の北円堂も、運慶仏が新しい照明で存在感を増した。年1回の南円堂開扉と大般若経転読法要とも重なり、境内は終日、人があふれた。

 主会場の仮金堂は阿修羅像などの後ろに、薬王・薬上両菩薩(ぼさつ)立像(1202年、国重文)や四天王立像(1189年、同)などが控える。天平から450年以上後の鎌倉仏なのに、違和感のない空気を醸している。同寺の多川俊映貫首は「鎌倉期の仏師がそれだけ天平期に学んだということでしょうか」と話す。

これは是非行ってみたい。ちょうど火曜と水曜が休みである。なんとか見に行きたい。ああ、この空間に自分を置いてみたいと思うのである。


開催期間 2009年10月17日〜11月23日
開催時間 9:00〜17:00(券売時間8:45〜16:30) 
※金・土・日・祝日は18:00まで(券売終了は17:30)
料金 仮金堂・北円堂共通/大人1500円、中高生1000円、小学生500円 
※特別公開の拝観券提示で東金堂は無料、国宝館は団体料金となります
主催者 興福寺
問い合わせ先 興福寺 0742-22-7755