トヨタ悲願の初Vならず…ベッテルが優勝/日本GP

 F1世界選手権第15戦決勝(4日、鈴鹿サーキット=1周5.807キロ)レッドブルルノーセバスチャン・ベッテル(ドイツ)が今季第8戦・英国GP以来の今季3勝目を挙げた。トヨタヤルノ・トゥルーリ(イタリア)が2位、昨季覇者のルイス・ハミルトン(英国=マクラーレンメルセデス)が3位。ドライバー王座を争うルーベンス・バリチェロ(ブラジル=ブラウン・メルセデス)は7位、同僚で選手権ポイント首位のジェンソン・バトン(英国)は8位だった。

 バトンは日本GP終了時点でバリチェロに20ポイント差をつければ戴冠が決まる状況だったが、逆に1ポイント差を縮められ、次戦以降に持ち越しとなった。

 ウィリアムズ・トヨタ中嶋一貴は15位に終わった。

今日の鈴鹿市は車でごった返していた。f1の決勝レースで他県からの観戦者が増えたからだ。高速道路への連絡道、スペースのある駐車場など他県ナンバーの車が多くざわざわとした1日であった。特に東名阪亀山⇔四日市までは渋滞が普段の日曜日より多い感じがしたわけである。まあ、無事15戦が終わりほっと胸をなでおろすのであるが、鈴鹿サーキットは改修が終わり美しく生まれ変わったところは、世界に誇れるサーキットと三重県人が鼻を高くするところである。


 表彰式には三重県知事の野呂昭彦氏や鈴鹿市長の川岸光男氏が映っていたが、お立ち台の下では2位のヤルノ・トゥルーリを満足げに見つめるトヨタ自動車豊田章男社長の姿があった。初Vがもう少しのところで消え去り、これから米で380万台リコールといった大きな難題を抱え、前途多難の舵とりに一瞬の喜びをかみしめていると感じたのであるが、トップを取る難しさを痛感した次第である。