遼、単独首位で最終日へ!

 国内男子ツアーのフジサンケイクラシック(山梨・富士桜CC)は5日、第3ラウンドの競技を終了。前日首位に躍り出た石川遼が3アンダー68で回り、通算11アンダーまでスコアを伸ばした。トーナメントリーダーの座を守ると共に、2位の久保谷健一に2打差をつけて優勝に王手をかけた。

 石川の勢いが止まらない。6月下旬のミズノオープンよみうりクラシックで今季初Vを飾ると、その後のツアー4試合でサン・クロレラ クラシックの優勝を含む3試合でベスト10入り。前週のVanaH杯KBCオーガスタでは第3ラウンドを終えた段階で単独トップに立ったが、逆転されて3位。今週も再びリーダーボードの最上段で最終日を迎え、09年3勝目を目指すことになった。

 この日は出だしの1番でバーディと幸先の良いスタートを切ると、3番パー5で2打目をピンそばにつけてイーグルを奪取。その後パープレーでハーフターし、後半は14番までに3つボギーを叩いた。だが、15番、16番の連続バーディで盛り返すと、17番パー5で再び2オンに成功し2パットでバーディ。3アンダー68の通算11アンダーでホールアウトした。

 その他、通算6アンダー3位に武藤俊憲、通算4アンダー7位に近藤共弘がつけている。現在賞金ランク1位の池田勇太は5バーディ、3ボギーの2アンダー69でラウンドし通算1アンダー13位タイ、昨季賞金王の片山晋呉はスコアを4つ落とし通算イーブンパー20位タイ。米ツアー帰りの丸山茂樹は通算2オーバー26位タイで第3ラウンドを終えている。




  凄いことである。17歳の高校生が日本のトップゴルファーの中で安定的な成績を残すことに驚いてしまう。そして、インタビューでも謙虚な姿勢はずっと変わらない。目標も課題も自分で決めて戦っている。


 親父の教育が素晴らしかったのか、と自分と比べてしまうが、埼玉県内の信用金庫に勤める父親の勝美さん、技術力は大したことあるまい。しかし、遼君をメンタル面で支える大きな存在には違いがあるまい。これだけの賞金を稼ぐ子供を持った父親も周りからいろいろ言われるだろうから、これからが大変だ。

 人の家族の事を心配してもしょうがないのであるが、今日1日トップの座を維持し続けて欲しいと願うのである。