ホンダVSトヨタ (第80回都市対抗野球決勝)・・・長野(ちょうの)活躍

 1日に東京ドームで行われた第80回都市対抗野球の決勝戦は、トヨタ自動車(愛知県豊田市)とホンダ(埼玉県狭山市)というハイブリッド車(HV)の販売競争を繰り広げるライバル同士の対決となった。スタンドには、豊田章男トヨタ社長と伊東孝紳ホンダ社長の両トップも陣取り、熱い声援を送った。

 13年ぶり2回目の優勝を果たしたホンダの伊東社長は三塁側スタンドで社員や選手の家族と応援。「相手がトヨタで正直燃えた。自動車産業が暗い中で非常にうれしい勝利。社員や地域も元気付けられたと思う」と喜びを語った。

 初めて決勝に進出したトヨタの一塁側では豊田社長も応援団に交じり、声援を送った。悲願の優勝はならなかったが、豊田社長は「今までベスト8が最高だったが、ここまでよく頑張った」と選手をねぎらった。

 HV市場では、トヨタが「プリウス」、ホンダが「インサイト」を看板にし烈な競争を展開しており、決勝戦も例年以上の熱気に包まれた。



  ハイブリッド車(HV)で熾烈な戦いで火花を散らすトヨタとホンダであるが、長野久義(ちょうの・ひさよし)の活躍で、ホンダが13年ぶり2度目の優勝を飾った。打率・579、首位打者賞と「優勝して長野を(巨人に)送り出そう」チーム一丸となった勝利であった。


 ご存じのように長野は巨人に行きたいのである。2回のドラフトで巨人以外に指名され、かたくなに巨人を希望した堅物である。今年は巨人入りは確実と言われているが、長野を見守ったホンダの風土が勝利につながったようだ。