クレーン、落下事故

 3日午前9時25分ごろ、東京都板橋区小茂根2のマンション建設現場で「クレーンが倒れた」と目撃者から110番があった。警視庁板橋署や東京消防庁によると、支柱に沿って作業台とアームが上下するタワー型のクレーンで、地上から高さ約20メートルにあった作業台が突然落下した。近くにいた男性作業員2人が下敷きになり、間もなく消防隊に救助されたが、横浜市磯子区杉田7、佐藤新悦さん(45)が死亡。40歳男性が腕の骨を折る重傷を負った。【佐々木洋、神澤龍二

 マンションの工事を施工している五洋建設(本社・東京都文京区)によると、マンションの本体工事がほぼ完了したため、クレーンを解体し、内装工事などに移る途中だったという。

 東京電力によると、倒れたクレーンが電線に接触板橋区、北区、豊島区で一時2900世帯が停電になったが、正午前に全面復旧した。板橋署は、作業手順や安全管理などに問題がなかったか、業務上過失傷害容疑で関係者から事情を聴いている。


 最近クレーンの事故や大型トレーラーが横転し死亡事故につながる記事を目にするように思う。単に事故が増えてきたのか、今まで情報として流れなかったのかわからないが、痛ましい死亡事故になった事実は消えない。


 事故というものは工事にはつき物である、安全に仕事をしようと思っても、費用や納期の関係で一般の人を巻き込む事故も増えているのだろう。景気が悪く、仕事を安く取って無理をするという悪循環。事故もありえないことが現実化する。


 工事をやるときに、事故を予知して仕事をするのと、ただマニュアル通りに推進するのでは結果が違うように思うのである。たた、一寸した事で防げる大事故は多いと思うのである。ものづくり立国の日本として、こんな事故は恥ずかしいのである。