ブラウンGP、強い!

 F1今季第6戦、伝統の第67回モナコGPは24日、モンテカルロの市街地コース(1周3.340キロ)で78周の決勝を行い、選手権ポイント首位のジェンソン・バトン(英国=ブラウン・メルセデス)が1時間40分44秒282(平均時速155.166キロ)で今季3戦連続5勝目、通算6勝目を挙げた。

 同僚のルーベンス・バリケロ(ブラジル)が続き、ブラウン勢は今季2戦連続3度目の1、2位独占。キミ・ライコネンフィンランド)が3位で、フェラーリに今季初の表彰台をもたらした。フェラーリフェリペ・マッサ(ブラジル)も4位に続き、復調の兆しをみせた。

 ポールポジションからスタートしたバトンが終始レースをリード。予選3番手のバリチェロはスタートでライコネンを抜いて2位に浮上し、後続を引き離した。

 ウィリアムズ・トヨタ中嶋一貴は10位走行中の77周目にクラッシュして停止し、15位完走扱い。モナコで2年連続の入賞はならなかった。

 デジタルで見るモナコモンテカルロの市街地コースは素晴らしく綺麗で迫力満点。テレビではフジテレビのスペシャルキャスターとして、元プロ野球選手の清原和博氏(41)が盛んに解説していたが、モナコに似合う男では無い様に思った。バトンも清原の体格に驚いていたが、レスラーに見える体格で、フェラーリチームのタイヤ交換の練習シーンで指に怪我をしていたのには笑った。



 白に黄色のラインのブラウン・メルセデスは、圧倒的な強さで1-2フィニッシュである。これでバトンは3連勝である。こんなに圧倒的な強さを見せるとは、Hondaの撤退を益々残念に思った。


 今回の大幅に改正されたF1レギュレーションの一つとして注目されるのが KERS:Kinetic Energy-Recovery System(運動エネルギー回生システム)である。これは、これまで熱として放出されていた減速時のエネルギーを回収し、機械的または電気的エネルギーとして貯蔵し再利用するシステムである。コストを抑えなければならないのに、こんな金のかかる未知のデバイスを実験するとはF1レギュレーションに疑問が湧くのである。


 今回はこのKERSが装着されていないブラウンGPが1-2フィニッシュという事は、市街地コースには効果が出なかったのだろう。
 

 次戦はイスタンブール・パーク・サーキットで行われるトルコGP楽しみである。