上海モーターショー開幕・・・注目は新型ポルシェ「パナメーラ」

  中国最大級の自動車展示会、上海国際モーターショーが20日、上海で開幕した。今年1〜3月に米国を抜いて世界最大の新車販売市場になった中国市場の争奪戦は激しさを増し、各社とも巨大ブースを構えて中国市場重視をアピールした。

 各社が世界のモーターショー出展費を削減する中、今回のショーには経営危機に陥っている米ゼネラル・モーターズ(GM)や部品メーカーを含め、25カ国・地域から約1500社が参加した。

 トヨタ自動車は、高級車の新型クラウンや「レクサス」のハイブリッド型SUVの「RX450h」などを展示した。渡辺捷昭社長は「中国が世界経済のリーダー的役割を担っていくことは間違いない。トヨタも中国を重点市場と位置づけている」と取り組みを強調した。

 ホンダは米アキュラ「TSX」をベースにした中国専用モデルを発表。年内に発売するほか、一部改良した「シビック・ハイブリッド」を6月から発売し、09年の中国での販売台数は前年比約10%増を目指す。兵後篤芳・中国本部長は「中国市場は質を伴って自動車市場のリーダーになることが必要」と話した。

 一方、GMのニック・レイリー・アジア・太平洋社長は「中国との長期的な約束が変わることはない」と強調した。



 世界で活気のある市場は中国だけであろうか、かなりの盛り上がりで、各社必死になって「主戦場」に乗り込んでいる。この雰囲気の中、ポルシェは『パナメーラ』を正式発表した。この車はポルシェ初の4ドア、4シーターのグランツーリスモであり、スポーツ性能を維持しながらハイレベルなラグジュアリー性や快適性とともに実現したものである。


 ラインナップは3モデル。4.8リッターV8エンジン(400ps)搭載の「パナメーラ S/4S」と、同ターボエンジンを搭載する最上級モデルの「パナメーラ ターボ」(500ps)である。


  駆動方式はパナメーラSがFR、4Sとターボは4WD。0-100km/h加速はSが5.4秒、4Sが5秒、ターボが4.2秒。最高速度はSが283km/h、4Sが282km/h、ターボが303km/hと、ポルシェの名に恥じない一級のパフォーマンスを達成している。


  燃費は想像に任せるが、そう悪くはない。日本でもすでにオーダーを受け付けており、気になる価格はSが1374万円、4Sが1436万円、ターボが2061万円となっている。


発売時期はドイツが9月12日、北米が10月17日。主戦場でオーダーが予想以上に入れば、世界景気は直ぐに戻る様な気がしてくるのだが・・・・。