「第1回伊丹十三賞」・・・糸井重里氏

 優れた芸術活動を表彰する「第1回伊丹十三賞」の贈呈式が19日、都内で行われ、コピーライターの糸井重里氏(60)が受賞した。自身が運営し、1日に140万件のアクセス数を誇るホームページ「ほぼ日刊イトイ新聞」の功績が称えられた。伊丹監督の妻で、女優の宮本信子(63)から記念の盾を渡され、「高校生のようにうれしい。自分がこんなに素直な人間だとは思いませんでした」と笑顔で話した。同賞は97年に亡くなった伊丹十三監督(享年64)の功績を記念して創設。賞金は100万円。

 伊丹十三賞(いたみじゅうぞうしょう)は映画監督・エッセイスト・俳優など様々な分野で活躍した伊丹十三の遺業を記念に創設した賞である。伊丹十三記念館を運営しているITM伊丹記念財団(理事長:玉置泰)が主催する。


 『ほぼ日刊イトイ新聞』は毎年どんどん進化し、奥が深くなり面白くなってきたが、糸井重里氏の人間性がこの新聞ににじみでており、伊丹十三賞の第1回目の受賞がぴったりであると思ってしまう。


 この賞の面白いのは、西暦の奇数年はエッセイ・ノンフィクションなどの言語表現そして偶数年は映画・ドラマなどのビジュアル表現を、毎年交互に作品・受賞者を選考委員が決めるというものだ。


選考委員は4人で次の方々である。

  • 周防正行(すお まさゆき、1956年10月29日 - )東京都出身、映画監督、脚本家、53歳。
  • 中村好文(なかむら よしふみ、1948年 - )千葉県出身。武蔵野美術大学建築学科を卒業。現在日本大学生産工学部居住空間デザインコース教授。伊丹十三記念館を設計した建築家である。
  • 平松洋子(ひらまつ ようこ、1958年 - )岡山県倉敷市出身。東京女子大学卒業し、現在料理評論家(フードジャーナリスト)として食文化と暮らしをとりあげ、エッセイ等を手がけている。
  • 南伸坊(みなみ しんぼう、1947年6月30日 - )東京都出身、イラストレーター、エッセイスト、漫画家である。最近頭が真っ白でびっくりしたが、作品の温かさは定評があり、あの顔が作品ににじみ出て徳をしているように思っている。



写真は左から周防正行、中村好文、宮本 信子(伊丹十三記念館の館長)、平松洋子南伸坊