東大寺二月堂のお水取り「籠松明(たいまつ)」

  二月堂の舞台から舞い落ちる「籠松明」の火の粉(12日午後7時44分、奈良市東大寺で)=前田尚紀撮影 奈良・東大寺二月堂のお水取り(修二会(しゅにえ))は12日、普段の松明(たいまつ)より一回り大きい「籠(かご)松明」(長さ約8メートル、重さ約60キロ)11本が舞台に上がり、勇壮に揺れる炎に約3万1000人の参拝者が見入った。

 鐘の音を合図に、「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれる僧11人が順に階段を上り、二月堂へ。先導した童子が、松明を欄干から突き出したり豪快に振り回したりする度に、火の粉が激しく舞い、歓声があがった。

 13日未明に本尊・十一面観音に供える香水を井戸からくみ上げる「水取り」が行われ、修二会は15日未明に満行を迎える。


豪快、炎の乱舞は春の訪れを告げるものである。この重さ約60キロの松明(たいまつ)は圧巻であるが、三重県名張市の信者団体「伊賀一ノ井松明講」や有志でつくる支援団体「春を呼ぶ会」の会員らが奉納したものである。


 『松明調進行事』と言われ、鎌倉時代から約700年続いているといい、毎年お水取りの行事がたけなわの3月12日に名張極楽寺から東大寺・二月堂に届ける慣わしであると言う。昔は全部徒歩であったが、今は極楽寺から約10キロを歩き、残りの約20キロをバスなどを使っているそうである。今年運ばれた松明木は東大寺で1年間保管乾燥、来年のお水取りで使われる。すなわち、この写真の松明は昨年奉納した松明木である。


このお水取りの松明であるが、名張青年会議所の作ったHPはわかりやすい。興味ある方は見てくだされ・・・・。

http://www.e-net.or.jp/user/taimatsu/