2008年の世相を反映する創作四字熟語

 従来からある四字熟語をもじったり、オリジナルの四字熟語を創作して1年の世相を振り返る『創作四字熟語』を、住友生命保険相互会社が11日(木)に発表。優秀作品には、混乱続きとなった長寿医療制度後期高齢者医療制度)を風刺した【苦労長寿(くろうちょうじゅ)】など10編が選出された。


  • 好投夢繋(こうとうむけい) 北京オリンピック。女子ソフトボールでは、上野由岐子投手の好投が金メダルへの夢に繋がった。
  • 四凛駆銅 (よんりんくどう) 四人の凛々しい走りで、見事にオリンピックにおける男子短距離初のメダル獲得。
  • 苦労長寿(くろうちょうじゅ) 後期高齢者医療制度長寿医療制度という愛称もむなしく何かと不評。
  • 株式逃資(かぶしきとうし) 世界の株安で、株式に投じた資金が目減りして逃げていく。
  • 暗増景気(クラサマスケーキ) 金融不安、円高、物価上昇・・・景気は一段と悪化。
  • 窮々病院(きゅうきゅうびょういん) 医師不足で困窮する救急病院。
  • 猪突猛親(ちょとつもうしん) モンスターペアレントが学校で大暴れ。
  • 兄弟減価(きょうだいげんか) リーマン・ブラザーズショックは大変なものでした。あちこちで、責任の押し付け合いが発生していそうです。
  • グ美人走(ぐびじんそう) グーでおなじみのエド・はるみさん。24時間TVでは女性で最長距離をランニングー!!
  • 四面魚歌(しめんぎょか) ポニョの歌をよく聴いた。


 明日12月12日は「漢字の日」である。財団法人日本漢字能力検定協会(本部:京都市/理事長:大久保昇)は、漢字の奥深い意義を伝授する活動の一環として、毎年年末に全国公募による一年の世相漢字を決定している。すなわち毎年京都東山の清水の舞台で森清範(せいはん)貫主が、縦1.5メートル、横1.3メートルの巨大な和紙に太い筆で一気に書く、今年の漢字一文字を書く日である。昨年は『偽』、では2008年は何に?・・・と、言うと色々頭に浮かぶのであるが、明日午前10時が楽しみといったところだ。


 上記の四字熟語を創作も面白いが、1字もなかなか考えさせられる。どうしても頭から離れないのが「轢」であるが、この文字はちょっと暗すぎる。「況」と言うのもありえるかもと思うのだが、頭をよぎるのは暗い文字ばかりである。