今年の漢字は「変」、森清範貫主

 日本漢字能力検定協会京都市)は12日、2008年の世相を象徴する「今年の漢字」が「変」に決まったと発表した。首相の交代劇や、米リーマン・ブラザーズの破綻が引き金となった世界的な経済環境の急変などを反映した。

 11月1日から12月5日にかけて全国公募したところ11万1208通の応募があり、「変」が6031票(5.4%)を集め首位になった。応募者が「変」を選んだ理由としては、ガソリン価格の急騰・急落を始めとする物価の変動や、「チェンジ(変化)」を掲げたオバマ氏が米国の次期大統領に決まったことなども挙げられた。

まさにチェンジだ。縦1・5メートル、横1・3メートルの越前和紙と広島県熊野町産の特大の筆で書いた『変』は見てみれば納得の字である。2位は「金」で3位は「落」、4位以下には「食」「乱」「高」などが続き、一年の終わりを柔らかい文字で締めくくる絶好の清水の舞台であった。


いい字で良かったと胸を撫で下ろす。