錦織8強ならズ・・・でも、よくやった

 錦織圭(18=ソニー)の日本男子86年ぶりの8強進出はならなかった。4回戦で、世界17位のフアンマルティン・デルポトロ(19=アルゼンチン)に3−6、4−6、3−6で敗れた。デルポトロの強いサービスの前に、試合の主導権を握ることはできなかった。3回戦で世界126位の錦織が同4位のダビド・フェレール(26=スペイン)を破って日本男子71年ぶりの16強入りを果たし、海外のメディア、テニスファンからも注目されたが、8強の壁は厚かった。



 しかし、よくやった。相手のデルポトロはアルゼンチン・タンディル出身の198センチの長身、錦織よりも1才年上の19歳である。世界ランキング17位であるが、急成長を遂げ始めた新鋭で目が離せない男である。相手としてはやりにくい苦手な選手であった。過去には両選手ジュニアで対戦しているが、デルポトロが勝っている。まあ、本当に御苦労様と言ってみたいのである。



 以前に書いたことがあるが、錦織 圭(にしこり けい, 1989年12月29日 - )は、島根県松江市出身のプロテニスプレーヤである。5歳からテニスを始め、2001年の全国小学生大会で優勝した錦織は日本テニス協会によるジュニア強化プログラムで海外へ遠征。ソニーの創業者盛田昭夫氏の実弟である盛田正明氏の援助(盛田正明テニス・ファンド)をうけ、NBTA(ニック・ボロテリー・テニスアカデミー)に留学する。この母体がIMGであり、ゴルフではタイガー・ウッズアニカ・ソレンスタム、テニスではビーナスとセリーナのウィリアムス姉妹、野球ではヤンキースデレク・ジーター、F1ではミハエル・シューマッハという怪物がひしめく。


 以前はテニスの王子様と言われた錦織であるが、今やテニスの世界で活躍できる日本人が出てきたことはすばらしい事だと思うのである。