銅の重み〈北京五輪)

 弱冠19歳、平成生まれの中村美里三井住友海上)が3位に入り、銅メダルを獲得した。07年11月の講道館杯から48kg級から52kg級に変更し、谷と同じクラスだったのを廻りの状況を考え鞍替えし、銅メダルに繋がった。

 しかし、同じ階級の山崎絵美は北京五輪代表選考会の全日本選抜体重別選手権で谷に勝ったものの選ばれる事が出来なかった。今回の五輪のコメンテーターたちが口にするのは、大舞台に強い谷は今回も金を取ってくれるだろうという願いで話していたように思う。中村と谷、同じ銅ではあるのだが、今から思えば山崎絵美を選考していた方が後腐れがなかったように思うのである。

 やはり同じ銅でも重みは違うものである。