落書き監督解任

 水戸市常磐大高の野球部監督(30)が、イタリア・フィレンツェ世界遺産に登録された地区にある「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」に落書きしていた問題で、同校は三十日、同監督を解任するとともに、県高野連の大竹喜士郎会長に事実関係を報告した。

 県高野連は同校から正式な報告書の提出を受け、日本高野連大阪市)に処分を一任する方針。全国高校野球選手権の県大会は五日に開幕するが、会見した大竹会長は「問題は監督の個人旅行中の行動であり、選手たちは関係ない。大会には何とか参加させてあげたい」と配慮を見せた。

 浅岡校長によると、監督は問題が発覚した二十五日以降、謹慎している。監督は解任の処分が出た二十九日、選手と保護者を前に「自分の行為で選手に大変迷惑をかけた」などと謝罪したという。

 監督は野球部創設の二〇〇〇年に同校のコーチに就任。翌年から監督となり、昨年夏は菊池保則投手(現楽天)らを擁し、チームを県大会準優勝へと導いた。

 いやいや、落書き犯は沢山いるようだ。どうも日本人はいけない、知らない土地に行くと、気が緩み恥ずかしいことをしてしまう。今回の落書き騒動も、岐阜市立女子短大の学生、京都産業大学の学生の次には野球部の監督まで出てきてしまった。ひょっとすると海外の世界遺産は日本人の落書きだらけでは無いかと、思ってしまう。



 こんな事なら政府はダスキンの特殊清掃部隊でも編成して、落書き落しを実行したらと思うわけである。それがだめだったらJTBなどの旅行社に頼んで、旅行のついでに落書きを1件消したら1000円のキャッシュバックなんてのも楽しいんではないかい・・・。
 「リードらくがきおとし」なんかを使うと油性マジックは簡単に落ちるし、もっと言い薬品があるのかもしれない。そろそろ町村官房長官が記者会見で、『清掃部隊派遣!』なんて待ち望んでいる。


 しかし、何故か海外旅行に油性マジックを持っていくのか海外に出た事の無い人間には不思議である。何のためのマジックなのか、きっと日本人は空港の荷物検査で油性マジック没収なんて事になるんでは、と想像する。きっと計画犯と思われてもしょうがない。そうやって考えると、日本には「もみ消す」という言葉があるが、落書きくらいもっと早く消せなかったのか残念である。


 今年は全国高等学校野球選手権大会も第90回を向かえ、記念イベントも開催されるという。2年前に書いた監督の落書きが問題になり、影響を受けるの子供たちは可哀想だが、大会には出れるから安心した。夏の大会に向け監督が代わり1から出直してもらいたい。きっと、こんなくだらない出来事で負ける訳にはいかない常磐大高であろう。監督が代わっても、子供たちの実力が落ちるわけではない、もっとまとまって意地にでも勝って欲しいと願っている。


 がんばれ、常磐大高!