スペインが44年ぶり2度目V・・・・EURO2008 決勝

 サッカーのユーロ(欧州選手権)2008は29日、オーストリアのウィーンで決勝が行われ、スペインが1−0でドイツを破り、44年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。

 スペインは序盤こそ硬さが目立ったが、試合が進むにつれ“クアトロ・フゴーネス”(4人の創造者)と呼ばれるシャビ、セスク、イニエスタ、シルバのテクニック溢れる中盤が機能。前半33分には、シャビのスルーパスに反応したフェルナンド・トーレスが最終ライン裏に抜け出してラームに競り勝つと、飛び出してくるGKレーマンより早くボールに触り、ゴール左隅に流し込んで先制点を奪った。その後は追加点こそ生まれなかったが、何度もゴールチャンスをつかむなどスペインが最後まで試合のペースを握り続け、ドイツを圧倒した。
 大会得点王には、負傷のため決勝を欠場したスペインのダビド・ビジャが4得点で輝いた。



 すごい試合を物にしたのは、スペインだった。このチームをまとめたのは老将ルイス・アラゴネススアレス(Luis Aragonés Suárez, 1938年7月28日 - )70歳である。4年前、EURO2004ポルトガル大会が終ってスペイン代表の監督に就任し、結果を残した名将と言えよう。今回で引退と思っていたが、トルコ・イスタンブールの総合スポーツクラブ「フェネルバフチェ」に行くようである、ジーコ監督の後釜として。


 ルイス・アラゴネス監督の渾名は「サビオ(賢人)」である、彼が何歳まで監督をやるのか、トルコをどこまで強くするのか、サビオが何を支持するのか、目が離せないのである。