ホンダ、ハイブリッド(HV) 4車種展開

 ホンダがハイブリッド車(HV)で攻めに出る。福井威夫社長は21日、10年代にHVを4車種展開し、年間販売を50万台に増やすと発表した。09年発売のハイブリッド専用車を皮切りに先行するトヨタ自動車に対抗する。


 ホンダが09年初めに日米欧で発売するハイブリッド専用車は5ドア5人乗りの小型車。外観は7月に米国でリース販売が始まる燃料電池車「FCXクラリティ」の特徴を採り入れる。この車種だけで年間販売20万台を見込む。その後、ハイブリッドスポーツカーと小型車「フィット」のHVも加える。現行唯一の「シビックハイブリッド」と合わせてHVは計4車種に増える。



 最近、プリウスのハイブリッドを頻繁に見るが、ホンダはシビックハイブリットのみの07年約5万台で、トヨタの40万台強とは大きな差が出来てしまった。まあ、8倍の差、これ以上差をあけられない様に、来年2009年に「FCXクラリティ」をベースとした5人乗りの5ドア、さらにスポーツカー「CR─Z」をベースにしたスポーツタイプのハイブリッド車、そして「フィット」にハイブリッドモデルを追加して現行のシビックハイブリットの4車種展開になるという。


 ガソリンがこんなに急騰したのでは、ハイオク専用のスポーツカーよりも燃費の良いハイブリッドを購入しようかと考えるのが人の常である。ただ、ステータスシンボルの大型車から、単に燃費だけでハイブリッドに乗り換える人は少ないだろう。数台持つ車の中でハイブリッドを一台変えることにより、新たなエコ意識を世間にアピールする事こそ、隠れたステータスと言うところが心をくすぐる。


 我輩にはまだまだハイブリッドを購入するまでの資金力はないが、燃費表示のできる走行距離計のあるフィットを乗るとき、どういった走行をしたとき後何キロ走れるかという意識は非常に大切である。1.3リッターのフィット満タンにしたとき、あと800kmを走れる表示が出ると嬉しくなるのは単なるエコ意識だけではないのが事実である。