大型サイクロン「Nargis」

 米財務省は7日、大型サイクロンにより深刻な被害を受けたミャンマーへの人道支援のため、同国に科してきた経済制裁の一部緩和を発表した。これまで原則禁止してきた送金を許可し、ミャンマーで活動する非政府組織(NGO)などに米国から資金を送ることができるようにする。

 これに関連してミャンマー駐在のビラロサ米代理大使は同日、水、食料の不足が深刻化すれば「死者数が10万人を超える可能性もある」との懸念を示した。電話での記者会見を米メディアが伝えた。


 衛星写真を見て驚いてしまった。このサイクロンの通過前と後では地形が変わっている。被害のひどいところは情報が遅れるため時間が経過するにつれ被害が極端に増えることがありますが、今回はそんな甚大な壊滅的災害だ。


 ミャンマーというのは昔のビルマの事である。軍事政権であるため国としては人道支援を受けようともせず、今回の被害も把握することなく自国で対応しようとしている。しかし、被害の甚大さを把握することなく、ミャンマー国民を救う事は出来ない。世界の国々は人道上の危機の問題として強制的な援助をしようとしているが八方塞がりである事に腹がたつ。


 被害あったデルタ地帯はミャンマーの穀倉地帯といわれ、世界的な米不足が懸念されている。今日生きることに必死の人たちを守るため、救援物資をすべての国から受け入れ、国を立て直して欲しいと願っている。天災から人災への移行が怖いのである。