ハケグチくん・・・「被取締役(とりしまられやく)新入社員」

コメディなのに、ジンと、涙こぼれる!?ダメ男の逆サクセスストーリー!

ダメ男・鈴木信男はたまたま試験を受けた一流広告代理店に入社する。社長から彼に与えられた使命は、他の社員の軽蔑や罵詈雑言を一身に浴び、社内ストレスの“はけ口”となること。表向きは制作局のアシスタントディレクター、実は役員待遇の被取締役(とりしまられやく)。名前も「羽ヶ口信男(はけぐちのぶお)」と改められた。天性のダメ人間ぶりを発揮し、他の社員の心に余裕をもたらしたことで、会社の業績は急伸。「ひとりいじめられっこ政策」は成功を収めたかに見えたのだが……。



 第一回TBS・講談社ドラマ原作大賞「被取締役(とりしまられやく)新入社員」が2008年3月31日TBS21:00〜放送される。内容は上記のごとく笑えない話であるが、出演者のメンバーである、森山未來陣内孝則貫地谷しほり細川茂樹板尾創路ほかと聞きちょっと興味を持ってしまった。


 全国から寄せられた1,403作の作品の中から選ばれたのが安藤祐介(あんどう・ゆうすけ)氏である。1977年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業のIT企業などを経て、現在神奈川県庁の職員である。仕事を終えての帰宅後、ファミレスでパソコンに向かい、約三カ月で書き上げたという。きっと、自分の職場の価値観から、まったく違う世界を描く事でもう一人の自分を見つめたかったのでは・・・と想像するが県土整備経理課という所は何をするところなんだろうと興味をもってしまった。時々ファミレスでパソコンを広げるビジネスマンを見かけるが、きっと小説を書いているのだろうと思えば、深夜のホットコーヒーもうまくなる。


 羽ヶ口信男とはうまくつけた名前だと感心するのである。