ナノカロイド・・・株式会社シオン

 劣化した車のバッテリー(鉛蓄電池)を再活性化して販売している企業が名古屋にある。企業名は株式会社シオン(愛知県名古屋市、小野真児社長)と云い、「ナノカロイド」という同社が製造販売する添加剤でバッテリーが再活性化するというものだ。



 もともとバッテリーというものは充放電を繰り返すうちに、硫酸鉛(PbSO4)の結晶が肥大化するため、電極板が劣化するのであるが、添加剤を付加することで、電極板の活性化と同時に、内部抵抗を減らす効果があるという。すなわち、ナノメートル単位のコロイド状カーボンである添加剤(ナノカロイド)をバッテリー電解液に加えることで、鉛蓄電池の電極板や電極板の劣化要因である硫酸鉛の結晶の隙間に電解酸化カーボン粒子が吸着され、導電性が上がるというメカニズムである。


 理屈はどうあれ、古いバッテリーに黒色の液体を入れ電圧をかければ再生するという代物は『まやかし』の様な気がするが、名古屋工業大学大学院工学研究科都市循環システム工学の池田章一郎教授との共同研究や経済産業省中部経済産業局新連携計画の認定企業などの肩書きも存在する。現在、神奈川県に初の営業所も設置され、業務は拡大傾向、得にトヨタ・グループや重機などのレンタル会社などと年間契約も順調に伸び、平成19年11月 中部経済新聞社「中経フロンティア賞」受賞 している。


 若い社長の小野真児氏、ちょっと胡散臭いが、地球温暖化など「環境問題」への貢献は事実かもしれない。夢のような液体「ナノカロイド」、一般的になるのも遠くはあるまい・・・・。


株式会社シオン 公式ホームページ  
http://www.shion.co.jp/