仮称「新東京タワー」

  2012年春に開業予定の電波塔「新東京タワー」のネーミング候補6案が決まった。これは元東京都副知事の青山さんら有識者の「新タワー名称検討委員会」を開催し、名称候補案を選定したと発表した。

  1. 「東京EDOタワー」
  2. 東京スカイツリー
  3. 「みらいタワー」
  4. 「ゆめみやぐら」
  5. ライジンイーストタワー」
  6. ライジングタワー」

4月から2カ月間、全国からの投票をウェブやはがきで投票を受け付け、数が最も多い名称で決定するという。


 日本一の高さになる仮称「新東京タワー」は東京都墨田区押上に建設される予定の電波塔である。地上デジタル放送への完全移行に対し必要なものであるらしいが、事業主体は東武鉄道が出資する「新東京タワー株式会社」で2008年7月に着工、2011年12月に竣工の予定で完成すれば高さ日本一(610m)の建造物となる予定なそうな。デザイン監修は建築家の安藤忠雄と彫刻家で元東京藝術大学学長の澄川喜一。 基本設計は日建設計が担う。概算建設費約500億円。業者は大林組に決まっているという。


 新東京タワーの完成予想図を見たが、概観は日本刀の緩やかな曲線をイメージしているというとおり、彫刻家の澄川喜一氏の「そりのあるかたち」を連想させる。建築デザインとしては建築界の風雲児安藤忠雄氏が行うが、デザイン追求するあまり安全性をどう確保するかが楽しみだ。そういえば、俳優哀川翔の自宅は安藤自身の設計というが、昔のように多くの個人宅もデザインして欲しいと願うのである。


 新しいもの、高いものがが出来るというのは、個人的に嬉しいことであるが、みんなが賛成しているわけではない。墨田区の住民からは電波の健康被害が問題視されているし、石原慎太郎都知事も「巨大タワー自体が必要ない、建設業者の思うつぼだ」と愚痴をいう。まあ、現在の東京タワーで何の問題もないのだから、都知事の言うことも正論だ。どうせ、世界一の展望台は800mを超えなければならないのだから、そこそこのもので良い様な気がする。