中嶋一貴、ウイリアムズでフル参戦デビュー

08年Ｆ１世界選手権が14日、第１戦・豪州ＧＰ（メルボルン、アルバートパーク・サーキット）で開幕する。今大会では中嶋一貴（23）＝ウイリアムズ＝のフル参戦デビューする。目標は「毎戦入賞」。今季初戦でいきなり、自身初の入賞を狙う。

　昨年ウィリアムズのテストドライバー契約を果たした中嶋一貴、ブラジルでの9人抜きで、あのフランク・ウイリアムズ氏（65）に資質を認められ、2008年からは正規ドライバーとなった。建前はどうであれ、一貴に代われば莫大なコストダウンになりチーム・ウィリアムズの作戦も広がる事だろう。

　日本のＦ１ファンとしても、ホンダエンジンで５年間ハンドルを握った父の中嶋悟氏を懐かしく思い出すし、父子ドライバーとしての一貴は断然応援したくなる。今期は10チームで争う事になるが、第1戦のオーストラリア・グランプリはこの先を占う大切な一戦になるような気がする。英紙は、「ダイヤの原石」と評したそうだが、ダイヤになるか鉄くずになるかは自分次第である。