第84回箱根駅伝 駒大 逆転総合V 

 箱根駅伝最終日は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの復路5区間、109・9キロで関東の19校と関東学連選抜の計20チームが参加して争われ、全日本大学駅伝優勝の駒大が復路を制し、逆転で3年ぶり6度目の総合優勝を遂げた。



  しかし沢山のドラマがあるもんだと、感心してしまう。優勝候補の東海大最終10区荒川丈弘選手は踏切り横断の際の凸凹に足を取られ靭帯損傷でまさかの棄権、大東大も9区で住田選手が脱水症状に見舞われ棄権、往路5区では昨年総合優勝の順天堂大学の小野選手は5区であと500mを残し脱水症状で棄権という史上初めて3校が涙のリタイアという大波乱。

 番組制作者としては波乱があるほうが視聴率が上がるからいいのであろうけど、脱水症状の選手が多かったのはどうしてなんだろう。給水をもっと多く取らせれば良いだけの話ではなかったのか、大会運営に文句を言える立場には無いが、交通規制や放送についてはハイテク機器を駆使して管理している事はわかるが、倒れかけてゴールする選手を年配の方々が受け止めていたが、ふらふらになった選手は道路に出て行き車にはねられそうな映像も映り、思わずテレビで危ない!と叫んだ。倒れこんだ選手を4〜5人で抱えるなら担架の一つも置いておけば良いのにと思った。

 沢山のボランティアの方々が協力していただき、大会が運営されているのだろう。襷をつなげた大学とつなげなかった大学、目標に届いた大学と届かなかった大学。悔し涙と嬉し涙、真剣にやるから出る涙だ。だから、ボランティア、運営者、選手、監督が感じるものがテレビを通してつたわる、そんなところを見たかったと改めて思うのである。

 沢山のボランティアの方々、ご苦労様でした。