サブプライム・パニック


 8月17日の東京株式市場は、くすぶり続けているサブプライム(信用度の低い顧客向け)ローン問題と円高日経平均株価は前日比874円81銭安の1万5273円68銭、東証株価指数TOPIX)も同87.07ポイント安の1480.39と、ともに大幅に年初来安値を更新。


 こうなっては日本政府はなす術が無い。いつものようにアメリカ頼みになるんだけど、例外に漏れず昨夜FRBはプライマリーローン金利を0.5%引き下げ、5.75%としたた。タイミングがよいと言うか効果的というか、アメリカ市場は一気に反発。ダウが13,079.08の+233.30(+1.82%)、ナスダックが2,505.03の+53.96(+2.20%)、S&P 500は1,445.94の+34.67(+2.46%)と、いずれも大幅高となった。


 サブプライムローン(米:Subprime lending)は、主にアメリカ合衆国において貸し付けられたローンのうち、優良顧客(プライム層)向けでないものをいうのである。このローン当初の数年間は金利が低く設定され、それ以降になると10%以上の金利になることがあるそうだ。それでも住宅価格が大きく上昇すれば、当該住宅を転売してローンを返済し、さらに売買差益も得ることも可能であったのだが、それが崩れてきた為、債務不履行が多く出たわけである。アメリカ経済の下支えしてきた基盤に陰りが見えてきたことからくすぶっているのである。


 しかしながら、この問題はアメリカでの事、普通ならば月曜日の日本の相場は一気に戻すところだが、日本政府の無策では世界から取り残されてしまう様な気がしてならない。

 神に祈るしかないのか・・・。