ペルー沖地震(M7.9→M8.0に上方修正)


 南米ペルー沖の太平洋で15日発生した地震で、AFP通信は16日、ペルー政府当局者の情報として、死者数は少なくとも387人、負傷者は1000人以上に達したと伝えた。

 米地質調査所(USGS)は、地震の規模を示すマグニチュード(M)を当初の7・9から8・0に上方修正した。一帯ではM4・5〜6・3の余震が15回以上続いており、死傷者はさらに増える恐れがある。在リマ日本総領事館によると、これまでに邦人の被害は報告されていない。

 場所は首都リマの沖の太平洋、リマから南東約260キロのイカ州の被害が甚大で、震源に近い同州北部沿岸のピスコ市では市内の8割が壊滅という。その後の発表では死者400人以上、負傷者16000人以上と情報も錯綜している。治安の悪い南米での地震、警官が出動して治安の維持に当たっているという。

 この地震で、気象庁は17日未明、日本の太平洋沿岸に同日早朝から夕方にかけて高さ数十センチの津波が来る可能性があるとして津波注意報を発表した。