修理不要・・・NASAが結論

 


 2007年8月9日午前7時36分(日本時間)、米フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)のケネディー宇宙センター(Kennedy Space Center)から打ち上げられたスペースシャトルエンデバーSTS-118)、機体底部の耐熱タイルに縦約9センチ、幅約5センチの損傷が見つかった。


 http://www.nasa.gov/mov/186009main_STS118_Site1_Rev2.mov


 この損傷でシャトルの大気圏再突入の際に過剰な摩擦が発生する可能性が懸念されていたが、地上のチームが繰り返し試験し、その結果、大気圏再突入時で生じる摩擦熱の影響は許容範囲内であり、帰還には影響しないと判断し、修復作業の必要はないと発表した。



 米国の技術力はすごいと思う。損傷部の写真や映像から解析を行い、慎重な審議を重ねた末に判断を出す。日本人が判断するとすれば、影響度の大きさから何らかの修復を試みるところだが、米航空宇宙局(NASA)の判断は明確で端的だ。日本人が一番不得意とするところだが、しっかりとしたデーターが下支えしているのであろう。