新潟県中越沖地震の爪あと



 昨日、23日は新潟県柏崎市の小学校夏休み前の最後登校日であったそうである。死者十人、住宅被害約九千八百棟の被害を出した新潟県中越沖地震は発生から丸一週間が経過した。いまだ3000人の方々が避難所で生活し、不自由な生活を強いられているが、写真のように子供たちの明るい顔を見ると救われるおもいがする。


 まだまだ新潟県中越沖地震の爪あとも残る中、地震の影響で中断していた新潟大会(第89回全国高校野球選手権大会)も23日に再開し、柏崎市の佐藤池球場で試合中に地震に遭い、ノーゲームとなった「柏崎総合-加茂」との再試合もおこなわれた。結果は10−3の七回コールドで柏崎総合が勝った。柏崎市内には5校(柏崎高、柏崎常盤高、柏崎総合高、柏崎工高、新潟産大付高)の野球部があるが、日本高校野球連盟と都道府県高野連は見舞金を送る事を決めている。


 野球ではピンチの後にはチャンスがあると言う。地震と言うどうしようもない天災に対し、みんなの英知を搾り出し少しずつ良くしていこうという一歩は大切である。新潟県はこの地震の推計被害額が1兆5000億円に上るとの試算を発表した。この金額の中身は絵に描いたもちのような存在であるが、経済的に大きな打撃を食らった事は間違いない。でも徐々に復旧作業も本格化し、復興が始まるというのは素晴らしい事だ。操業停止が続いていた自動車部品大手、リケンの柏崎工場が生産、出荷を再開したというから、24日から本格的に自動車メーカー各社も稼働を再開するようだ。


 写真のように子供たちの顔を見ていると、「こんな事乗越える事なんて楽勝さ・・・」なんてつぶやいてみるのである。

 『 頑張れ!』