TABOO SONGS〜封印歌謡大全
7月22日夜7時よりTBSラジオで放送される放送禁止歌「TABOO SONGS」は、興味深くかつ懐かしく感じる曲が多いんだろうと楽しみにしている。この番組の背景としては、新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発の火災があったタイミングでもあり、原発を問題視した内容のため発売中止に追い込まれたRCサクセション「サマータイム・ブルース」や、救援・復興活動のため活躍されている自衛隊をもじった高田渡「自衛隊に入ろう」などが頭に浮かぶ。今回の放送も「TBSラジオ」で放送されるが、1967年7月31日〜1982年7月31日まで放送されていた深夜放送『パックインミュージック』を思い出すのである。25時〜29時間で放送され、パーソナリティは小島一慶・愛川欽也・北山修 ・吉田拓郎・南こうせつ・小室等 ・河島英五 ・おすぎとピーコ・山本コータロー・永六輔・杉田二郎 ・久米宏などそうそうたるメンバーが名を連ねる。このメンバーがギリギリのところでTABOO SONGSを支えていたように思うし、闇に消えた放送禁止歌を若者の脳裏に刻んだ役割は大きいのである。
もともと放送禁止歌というのは明文化されたものではなく自主的の名の元に放送されなくなったものらしい。では、その理由なんていうと、差別・性的・反体制的といわれているが、じっくり聞くとあまり関係の薄いこじつけ的なところはいがめない。フォーク・クルゼイダーズ「イムジン河」(1967年)なんかは井筒和幸監督の「パッチギ!」を観れば分かるし、時代と共に評価は変わるということだ。
「きっと、あの時代より今のほうがずっといいね・・・」なんてしめくくって欲しいものである。