柏崎刈羽原子力発電所、使用停止命令
新潟県中越沖地震で放射能漏れや変圧器の火災などを起こした東京電力の柏崎刈羽原子力発電所に対し、地元の柏崎市は18日、消防法に基づき、緊急使用停止命令を出して、運転再開を当面認めない考えを伝えた。
すごいぞ、柏崎市!会田洋市長、よく言った。
これで東京電力の勝俣恒久社長も窮地に追い込まれてしまった。もともと、柏崎刈羽原子力発電所は東京電力の持ち物であって、東北電力下にある新潟県には電気は供給していないので柏崎市としてはちっとも困らない。今回の東電の事故を隠蔽する体質の会社が運用する、世界最大の原子力発電所(出力は821万2千キロワット)は首都圏に送電されている。おまけに、この発電所は今回の中越沖地震を起こした断層が、直下まで来ているという。世界最大の能力をもつ原子力発電所が断層の真上にあり、想定マグニチュード(M)は6.5Mという。今回の新潟県中越沖地震が6.8Mであるから、設定値が甘いのである。これは欠陥であり、都心で使う電力のために柏崎市を危険にさらすわけには行かないから、会田洋市長の判断もうなずける。
しかし、こんな欠陥品誰が誘致したのであろう。
ご存知、今は民主党の田中真紀子衆議院議員のパパこと、元自民党総理大臣 田中角栄氏である。1969年6月柏崎市は原子力発電所誘致を決議、その3ヶ月後には建設決定と、コンピューター付きブルドーザーの動きは早かった。新潟県はこの誘致と引き換えに莫大な補助金、しいては上越新幹線(1983年)・関越自動車道〈1985年)まで開通、潤ったわけである。
ほ〜、面白いではないか。誰が悪いのか・・・・。
設計した技術者か、利権絡む政治家か、天下り先が欲しかった役人か、談合体質企業か、いや〜やっぱ、「地震」なんてね。
北朝鮮の核査察中の国際原子力機関(IAEA)の御一行様、そちらが一段落つきましたら、柏崎刈羽原子力発電所にお立ち寄りくださいね。