被害拡大


 新潟県中越沖地震での被害がだんだん拡大して行く。死者9人、負傷1000人強、倒壊件数が1400棟強となりいまだ避難所に12000人がとどまっているという。つぶれた家屋の大部分は日本瓦ぶきで土壁構造の在来工法が多く、倒壊した建物の下敷きになり死傷される例が多いという。

 在来工法は柱と重い屋根瓦からなり、ひとたび揺れ始めると横揺れが建物の固有周期と共振し壊滅的なダメージを与えるキラーパルス(killer pulse)に非常に弱いと言われている。どっしりとした日本がわらの屋根も震度6強地震にはひとたまりも無い。今回も前回の能登半島地震の教訓は生かされていない、国としてはホッタラカシだ。政府はお年寄りの住む住宅の耐震総点検を至急行い、金をかけないで簡易的に直せるような工事を至急行われていれば、今回の亡くなった方々は助かったのかもしれない。

 耐震構造という言葉は知っているが、何十年もその家で生活しているお年寄りが年金生活で暮らしているのに、沢山のお金を払って家を直せる訳が無いのである。政府はこの国を築いてくれたお年寄りの住環境をもっと調査し、問題点を洗い出さなければならない。

 復旧も進まない中昨日は雨、早く通常の生活に戻れるよう頑張って頂きたいと願うしだいであります。