北野監督、カンヌから帰国

 第60回カンヌ国際映画祭に参加した北野武監督(60)が記念メダルを携え、22日早くも帰国した。

 今回北野監督はカンヌ映画祭60周年記念の短編上映企画「TO EACH HIS OWN CINEMA」に「素晴らしき休日」という作品(3分)を出品した。しかし、この作品よりも彼の紋付、袴に頭にちょんまげカツラという「ばか殿」姿のキタノの姿は他の監督にもうけたらしく大きな話題をさらった。

 「素晴らしき休日」は野っぱらにぽつんと立つ映画館に、モロ師岡さんが演じる農家の男が出かけ、1人で北野作品の「キッズ・リターン」を見るが、映写トラブルの連続でさんざんな目にあうコメディー。北野監督自身が映写技師で出演していると言い、「ばか殿」姿のキタノと共に静かな笑いを想像してしまった。