6歳未満脳死判定 「状態安定している」 肝移植手術の病院会見 

6歳未満の男児から提供された肝臓を、肝不全の10歳未満の女児に移植手術した国立成育医療研究センター(東京都世田谷区)は16日、記者会見を開き、手術が無事終了したことを明らかにした。松井陽(あきら)病院長は、「今後は(術後の)拒絶反応、感染に対して十分な注意を払う必要がある」としたものの「現在は全身状態は安定している」と安堵(あんど)した表情を見せた。

 センターによると、女児は15日午後3時半に手術室に入り、午後4時に手術を開始。約11時間後の16日午前3時に終了した。術前の女児は重篤な状態にあったといい、手術には京都大医学部の上本伸二教授らの支援を受けたという。

 両親は病院を通じ「『ありがとう』という言葉でいいのか…。感謝以外の何ものでもありません」とのコメントを発表した。

 執刀した笠原群生(むれお)・臓器移植センター長は、子供から子供への臓器移植は大人から子供への移植と違い「血管をつなぎ合わせる際の難しさがあった」と説明。これまで、200例以上の肝移植に携わった経験を持つが「臓器提供があった場合にきちっと命がつなげるようにひたすら精進していくことは私の仕事だと思っている」と終始厳しい表情を崩すことはなかった。


 脳死についても移植についても異論はないが、摘出した臓器をクーラーボックスに入れて物の様に扱うのは忍びない。医者は臓器を提供した子供の親御さんの事を考えているのであろうか。遺骨でももっと大切に扱われるとおもうのだが、ましてや人と同じ重みのある地球より重きものである。