堀江被告の実刑確定へ ライブドア粉飾決算事件


 旧ライブドアをめぐる粉飾決算事件で、最高裁第三小法廷(田原睦夫裁判長)は、証券取引法(現・金融商品取引法)違反の罪に問われた元社長・堀江貴文被告(38)の上告を棄却する決定をした。25日付。懲役2年6カ月の実刑とした一、二審判決が確定する。

 決定に対しては異議を申し立てられるが、認められることはほとんどなく、第三小法廷が棄却した時点で刑が確定し、収監される。

 一、二審判決によると、堀江元社長は、(1)旧ライブドアの2004年9月期の連結決算で、計上が認められていない自社株の売却収入を売上高に含めるなどの手口で約53億円の粉飾をした(2)関連会社が04年10月に出版社の買収を発表した際に、虚偽の内容を公表し、関連会社の決算短信を黒字と偽った。

 旧ライブドアは企業買収などで急成長。04年にはプロ野球への参入を表明し、05年にはニッポン放送株を大量に取得するなどして話題を呼んだ。堀江元社長は、同年9月の衆院選に広島6区から立候補したが落選。06年1月に東京地検特捜部に逮捕された。

 最近、マスコミに顔を出していたので無罪を確信していたのかと感じていたが、法は正しい判断をしてくれたと思っている。約53億円の粉飾は罪は重い。写真を見ると過去の精悍さはない、何かふつうの人に見えるから不思議なものである。