ホンダが次世代型の電動一輪車「U3−X」を発表

 ホンダは24日、乗っている人の体傾き具合をセンサーで感知し、真横、斜めなどさまざまな方向へ自動的に動ける次世代型の電動一輪車「U3−X」を発表した。

U3−Xは、高さ65センチで、全長31.5センチ、全幅16センチのコンパクトサイズ。充電池にリチウムイオン電池を採用し、フル充電で1時間走れる。利用者の体重の移動を感知することで、曲がったり、止まったりする。10月24日から千葉・幕張で開催される東京モーターショーにも出展される。

 U3−Xのバランス制御技術は、二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」の研究過程で開発された。どのような生活シーンで実用化できるかは、今後検討を進めるとしている。


 なかなか、面白い「一輪車」である。こういうものが次世代型と言うのだろう、きっと自動車も4輪なんて必要じゃなくて、1輪でタイヤ抵抗の少ない乗り物ができてくるんでは・・・、と夢が広がる。


 このシステムはHONDAの2足歩行ロボット「ASIMO」のバランス制御技術と、全方向に進むことのできるHOT Drive System(全方位駆動車輪機構=Honda Omni Traction Drive System)を使っている。絵を見ると感心するのであるが、小さな輪がドーナッツ状に組み合わされタイヤとなっているため、どの方向にも進むことが分かる。


 ただ心配なのが、電池が切れると制御できないという安全性の問題である。途中で動かなくなった1輪車もいただけないと心配してみるのである。しかし、まったく新しい乗り物であることは間違いない。まあ、「ASIMO」君よりも実生活に身近なものに進化したことはうれしいことである。