菊池雄星投手 「大リーグも」発言・・・ 大あわて

 花巻東(岩手)の菊池雄星投手(18)が卒業後の進路として米大リーグ入りも視野に入れていると明言したことに関し、同高の佐々木洋監督は9日、「驚いている。14日にも本人と話したい」と語った。佐々木監督は日米親善高校野球大会の日本代表コーチを務め、9日帰国した。

 佐々木監督は「甲子園が終わった後は日本でやる気持ちが強いと思った。(大リーグに傾いた)経緯も聞きたい」と戸惑っていた。

 花巻東(岩手)の155キロ左腕、菊池雄星投手に野球関係者が注目している。海外のチームから今回の甲子園を密着マークしていると噂が流れたり、本人がメジャー志向が強すぎ、いろんな話に傾いてしまうようである。


 18歳の高校生だからしょうがない。そういうときに野球部監督が窓口になるのである。今秋ドラフトでは史上最多となる11球団の指名が競合する可能性もある菊池君であるが、外界を知らない少年が自分の意思といっても相手が見えていないから難しいだろう。監督が彼の話を十分聞き、一番やりたい方向性に舵を取ってほしいと願うのである。


 こういう未知の大物ピッチャーを金額で図ったり、利害の中におぼれさせてはならない。ゴルフの石川遼のような世界の中で自分を見つめることができる人間に育ってはないのだから、監督は心配である。


 しかし、34歳の佐々木洋監督も若い、誠実そうな監督であるが「本人が一番成長できるところ、納得するところに出してあげるのが私の仕事だと思う」というのが本音であろう。