東海勢2校(県岐阜商・中京大中京)VEST4に残る

 第91回全国高校野球選手権大会第13日は22日、甲子園球場で準々決勝が行われ、第1試合は県岐阜商(岐阜)が帝京(東東京)を6−3で破り、第46回大会(1964年)以来45年ぶりに準決勝に進出した。
 県岐阜商は1点を先制された一回、敵失と山田の適時打で2点を奪い逆転。三回にも1死満塁から、横山の2点二塁打スクイズなどで4点を加えた。山田は12安打されながら、3失点で完投した。


 第2試合は春夏連続出場の中京大中京(愛知)が28年ぶり出場の都城商(宮崎)を6−2で破り、27年ぶりのベスト4進出を決めた。
 中京大中京は一回裏、二死から3番河合、4番堂林の連打で一、二塁とし、5番磯村の大きな3点本塁打で先制。さらに三回裏には堂林の右中間二塁打で1点を追加した。2点を返された四回以降、都城商2番手の藤本を打ちあぐねたが、七回裏に河合、堂林の連打で2点を追加。再び4点差とし、粘る都城商を振り切った。
 投げては、今大会あまり調子の良くなかった注目の堂林が5安打2失点で完投。都城商打線から9個の三振を奪うなど、危なげない投球で準決勝進出を決めた。

 これで、VEST4が出そろったことになる。東海勢の県岐阜商中京大中京の2校が残り、東海勢が夏を征す可能性もあるわけだ。


 ▽第1試合(11時)

   県岐阜商(岐阜) −日本文理(新潟)

 ▽第2試合(13時半)

   花 巻 東(岩手)−中京大中京(愛知)


 吾輩の予想は第1試合はピッチャーの出来の良いほうが勝ち、第2試合は花巻東菊池雄星投手の怪我の具合だけだろう。当然菊池雄星が好投すれば花巻東が優勝とみる。だが、甲子園は1戦1戦強くなっているところが、優勝するから、就任4カ月の藤田明宏監督率いる県岐阜商はまさにあてはまるような気がする。勝利の女神はどのチームにほほ笑むのかしれないが、今日の試合は優勝するための大きな通過点である。