うなぎが食べたい…土用の丑


 こう、やたらに暑い日が続くと何か精の付く物を食べたくなってくる。今日7月19日は土用の丑、当然うなぎが食べたくなる。しかし、こう思うのは私だけではないのでうなぎ屋は超大入り満員であるのである。


 暑い時期を乗り切る栄養をつけるために鰻を食べる習慣は、幕末の学者平賀源内が、夏場にうなぎが売れないので何とかしたいと近所のうなぎ屋に相談された事から始まる。今日うなぎを食べると良いという意味で「本日土用丑の日」という看板を店先に出し、大繁盛したそうな・・・。源内先生にしてやられた感はあるものの、本当にうなぎが食べたいと思うのも事実である。


 うなぎ屋の品書きの中に「上下」(かみしも)と書かれているものをご存知であろうか? 200円前後の価格で小鉢や皿に入っているのだが、中身はうなぎの頭のしたの胸鰭(むなびれ)のところと尻尾の先をタレにからめてある。客が来てから作るものではないので、注文すると直ぐに出てくる。うなぎを注文待ちの時、ちょっと話の種に注文すると粋である。


 くれぐれも「上下」(かみしも)の食べすぎにはご用心、肝心のうなぎがまずくなる。