石川遼、初日2アンダー、タイガーは1オーバー

 米国男子メジャー第3戦「全英オープン」がスコットランドにあるターンベリーを舞台に現地16日に開幕。初出場でタイガー・ウッズ(米国)と同組に抜擢された石川遼が、初出場で王者を相手に一歩も引かない堂々のゴルフを披露した。

 石川は出だし2番で早くもこの日初のバーディを奪うも、直後の3番はティショットのミスからボギー。それでも攻めの姿勢を崩さずピンをデッドに狙い4番でバーディを取り返す。その後5番でボギー、7番パー5でバーディ、9番でボギーと出入りの激しい内容ながらイーブンパーで前半を終える。同組のウッズはショットに苦しみながらも1アンダーで折り返す。

 石川は後半に入っても好調のショットが冴え次々とチャンスを演出。パットを決めきれずパーセーブが続くも、15番でティショットを約4メートルにつけると、ここで後半初バーディを奪取。さらに17番でもバーディを奪い初日を5バーディ・3ボギーの2アンダーでホールアウト。ホールアウト時点で首位と3打差の好位置につけてみせた。

一方ウッズは後半に入ってもショットが精彩を欠き苦しい展開に。15番でボギーを叩くと16番ではセカンドショットをグリーン手前のクリークに落とし連続ボギー。結局最後まで取り戻すことが出来ず1オーバーで初日を終えた。



 遼くん、素晴らしい。17歳の高校生がタイガーと互角に戦っている。なんと言う、素晴らしい事なんだろう。


 今まであまり気にならなかったが、ゴルフ中継が面白い。デジタル画像で見るコースの美しさだけでなく、遼くんの息ずかいまで分かる様な気がする。特にターンベリー(英国)は海沿い美しいコースであり、攻略するのが非常に難しいといわれている。


 遼くんは今回限定でターンベリー熟知しているハウスキャディーのマッカランさん(38)を起用している。彼は14歳からターンベリーでキャディーを務めている男性で、中継でも小憎たらしくも英語で端的な指示に対する修正を自分のものにしている遼くんは只者ではないのである。樹木が少ないリンクスコースは風との闘いでもある、ティーグラウンドからフェアウエーが見えないブラインドホールも多くキャディーを変えた事は正解であると感じた。