鉄人28号

「ビルのまちに ガオー」。神戸市出身の漫画家横山光輝さん(1934〜2004年)の代表作「鉄人28号」の原寸大モニュメントの制作が大阪府岸和田市の工場で進んでいる。建設予定地のJR新長田駅南地区の若松公園(神戸市長田区)に7月下旬、運ばれて組み立てられる。9月下旬には完成し、巨大な正義の味方がまちを見下ろす。

 モニュメントはアニメ版と同じ高さ18メートル。地元の商店主らが「阪神・淡路大震災で大きな被害を受けて再開発が進むまちの起爆剤に」と企画し、06年に計画を発表した。総工費は1億3500万円。神戸市が07年度予算で4500万円を補助し、残りは企業や個人から協賛金を募っている。

 鋼鉄製の鉄人は、大阪府岸和田市の金属加工会社「北海製作所」が昨年11月から制作。今月23日には高さ2メートルを超す頭部の形がほぼできあがり、試験的に胴体と接合された。巨大な鉄人の出現に、携わった職人の顔も思わずほころんだ。林孝彦社長(44)は「忠実に再現するのが難しいが、二度とない仕事なのでやりがいがある」と力が入る。

 搬出は7月20日から始まり、同27日に起工式がある。10月4日に完成式典が開かれる予定。



 懐かしい、『鉄人28号』。操作するのは正太郎君である。このロボット、ティーチボックスが斬新的で、産業用ロボットにも影響を与えた素晴らしい作品だ。


 私が記憶にあるのは1960年スポンサーがグリコで「ビルのまちに ガオー」で始まる懐かしい作品である。絵は当然白黒、鉄人28号の大きさが大きくなったり小さくなったりするところが当時の漫画である。あるときは正太郎君が手のひらに乗ったり、横に立つと1/3であったりと今では考えられないのであるが懐かしい。


 でもこんな不景気で製造業もヒマに時期に「北海製作所」は仕事が入り喜んでいる事だろう。完成が楽しみである。