「ロボット検定」6月開始

 ロボット技術に関する知識を問う検定試験「ロボ検」を、関連の企業約80社や学会など産官学でつくるロボットビジネス推進協議会(会長、内山田竹志・トヨタ自動車副社長)が6月から始める。対象は大学や高専の学生、若手エンジニアなど。次世代の人材育成につなげるのが狙いだ。学生には就職活動に役立ててほしいという。

 正式名称は「メカトロニクス/ロボット検定」。ロボットの歴史や電子回路、通信、数学、物理などの分野から、選択式で出題される。試験時間は90分、出題数は45〜50問の見込みだ。12大学の学生約400人に模擬試験を受けてもらい、難易度を調整した。

 6月20日に東京都内で第1回の試験を行う。学校や企業ごとの団体受検も受け付ける。結果は、順位や総合点、分野別の得点を示す成績表にまとめ、受検生に渡される。

 財団法人・日本漢字能力検定協会の問題が注目される中での新たな検定制度の船出。同協議会は「検定で大きな利益を得ることは目的にしていない。経営内容の監査も独自の組織を設けてしっかり行う」としている。

 受検料は学生4900円、一般8800円。問い合わせはロボテスト(03・5738・4895)へ。(山本智之)

 日本の技術をささえる「ものづくり」の考え方であるが、そこには設計の思想がものにつくり込まれていると言うことが重用だ。もっとも、RT(ロボット・テクノロジー)はその顕著たるものである。経済がどうであれ、生産拠点を海外に移したとしても、設計者の意図は受け継いで行かなくてはならない。


 すなわち、大学生、高等専門学校生、企業若手エンジニア・研究者が教育現場および採用現場での分かりやすく適切なスキル評価指標を確立し、人材を早く育成する事こそ次のステップに進む効率的な考え方だ。そこで、この「メカトロニクス/ロボット検定(ロボ検)」は、重要な位置づけなってくるのである。


 ロボットの歴史は新しいといわれているが、一つの工場で何百台の単位でロボットを使用している産業も多い。単なる新しいロボットを使うだけでなく、劣化した部品を交換したり、壊れたものを直したりといった技術力も必要である。特に近年言われている、フォールトトレラント(fault tolerance :一部が故障してもまだ動けるよう設計する)の考え方なんかは、安全の思想が確立していないと判断が難しいところだ(余談)。


 試験は年2回(6月と11月)第一回となる2009年度第一回本試験は、個人会場受験は6月20日(土)に大手町野村ビル17Fにて、学校や企業での団体受験は6月15日(月)〜26日(金)で行なう。検定方式は選択問題マークシート解答で、出題数は45〜50題。解答時間は90分。


 検定、検定といってもどうでもいいものも多いが、定着して欲しい検定の一つである。


ロボ検    http://www.roboken.org/